よしぶえ No.56 2008 SUMMER

淀川・公園を愛するみなさん 公園めぐり こちら管理所 これからのイベント ニュースレポート おしらせ

淀川・公園を愛するみなさん

「大阪長崎県人会」の「ハタ揚げ・コマ回し大会」

五月晴れに凧!5月18日太子橋地区で行われた今年30回目の長崎県人会『ハタ揚げ・コマ回し大会』におじゃましました。参加の多くが長崎県出身者とご家族で、開会宣言前からハタ揚げが始まっていました。

「長崎では凧をハタと呼び、春に揚げます。昔から4、5月頃、酒や弁当を持って近くの山へ上り、老若男女でハタを楽しんだそうです。今も長崎では三大行事の一つとしてハタ揚げは盛んです。ハタは南蛮貿易時代に出島にいたインドシナ人から伝わり、絵柄は南蛮船が揚げる旗を模したものがはじまりで、120種以上もあります」

…お話は長崎出身で日本の凧の会『風人』の狭川一三さんに伺いました。

「ハタは本来合戦目的のけんか凧です。ガラスの粉を塗りつけた糸で他のハタの糸を切ります。そのため攻撃相手に向かって自由に飛ばせるように足はつけません」

足がないとかなり不安定で、はじめての人はハタに翻弄されますが、慣れれば思う向きに走らせることもできるそうです。

「淀川では年に十数回、凧揚げ大会のサポートをしています。街で凧が揚げられる便利さがいいですね」

午後からは『佐世保コマ』回し、再びハタ揚げとつづき、閉会時にハタ揚げや、コマ回しの審査発表と表彰がありました。毎年5月第二日曜の開催予定が、雨で一週遅れとなりましたが、午後からは淀川を上る風も強くなり、参加者も見物客もハタ揚げを存分に楽しめました。

大阪長崎県人会では6月に総会、高校野球や駅伝等の応援、長崎出身タレントによるイベントなど活発に活動されています。

ハタ揚げの様子
ハタ揚げの様子
左は大会のハタ。ハタの絵柄は本来印刷ではなく、右のように赤、青、黒などの色紙の張り合わせでできています。そのため鮮やかでメリハリが効いています。
ハタ揚げの様子
ハタ揚げを中断して和やかに開会式。
ハタ揚げの様子
佐世保コマ回し子供の部。何組かに分かれてタイムを競います。このコマも慣れないとなかなか…。

公園めぐり

公園めぐり総集編
水と緑がいっぱいの美しい都市型公園

京阪枚方市駅、枚方公園駅から共に数分。淀川の公園の中で最も計画的に整備されているのがここ「枚方地区」です。

──交通量の多い堤防道路脇に広がる緑

旧国道1号・京都守口線の歩道から緩やかな斜面が公園へ…。どこからでも下りていけそう。まさに緑一色といった印象です。

──立派な野球場

施設はいくつかの大会の決勝を行っている淀川随一の人工芝球場「淀川スタジアム」のみ。草原には点々と木陰が設けられ、いくつもの噴水や池が夏の暑さを忘れさせてくれます。河川情報を電光掲示する尖った塔・枚方水位観測所がシンボリック。中央にはイベントステージ・アクアシアター、昨年できた1周1.2kmのジョギングコース等があります。また川辺ではデザインされた手すりが絵になる風景を作ります。

──上流部には木立とせせらぎも

琵琶湖から大阪湾までの淀川の流れが、池と美しいせせらぎで再現され、最後を滝が締めくくります。水に強いヤナギ科の木々が木立を作り、枝をしならせて風を運びます。…河川公園とは思えない風景です。         

──駐車場は枚方大橋すぐ桜町交差点から

橋の下に大きな駐車場がありますが、休日は足りないことがしばしば…。臨時駐車場もありますが、こんなに便利な立地です。ぜひ電車、バスでどうぞ。阪急・JRにつなぐバスも意外にスムーズです。 

枚方地区

淀川河川公園 枚方地区 MAP

枚方地区

芝生が広くて、木陰もあって、水辺が気持ちいい!
大阪市内の皆さんもサイクリングロードで枚方地区までぜひ!

水辺のプロムナード

淀川スタジアム

アマチュア大会の檜舞台・淀川スタジアム。

川スタジアム

船着場

淀川は結構流れが強いのです。絶対泳がないで!

船着場

ジョギングコース

花を楽しみながら走るジョギングコース。

ジョギングコース

噴水

シャワー型噴水。夏の子供たちに大人気。

噴水

人工池

アクアシアター前の池。水辺が多いと安らげます

人工池

淀川流域自然園

大阪湾の池を越えたら、最後は淀川大滝。
そして本物の淀川へ。

淀川流域自然園1

淀川流域自然園

池の水と2本の小川がまとまって、
せせらぎ・淀川に。

淀川流域自然園2

淀川流域自然園

せせらぎが流れる木立の中。
木漏れ日がなんともいい感じ。

淀川流域自然園3

淀川流域自然園

琵琶湖を模した池から流れが始まります。

淀川流域自然園4

スロープ

関西医大付属病院に面したスロープ。
待ち時間を公園で過ごすもよし!

スロープ

アクセス&見どころ

【電車】 京阪枚方市駅から徒歩10分、枚方公園駅から徒歩5分。
【車】 京都守口線桜町交差点を淀川側へ。満車の場合の臨時駐車場は三矢交差点より。
淀川河川公園 枚方地区 周辺MAP
河川公園から京街道へ。歴史散策はいかがですか?!

くらわんか舟

大坂八軒家から伏見までを行き交った三十石船が枚方宿鍵屋浦あたりにさしかかると、近づいてきて「くらわんかごぼう汁、あん餅~」と不作法に呼びかけ売りつける舟。写真は昭和5年、鍵屋浦に浮かぶ三十石船の遊船。左奥の小舟はくらわんか舟のようだ。

写真:目で見る枚方・交野の100年/(株)郷土出版社より

くらわんか舟

淀川資料館

淀川の治水・洪水の記録や舟運、庶民の文化を紹介。火曜休 。TEL:072-846-7131

淀川資料館

くらわんかギャラリー

くらわんかギャラリー

意賀美神社

意賀美神社

むくの木

旧河内鋳物師田中邸のむくの木

むくの木

臺鏡寺

臺鏡寺

浄念寺

浄念寺

問屋浜跡

問屋浜跡

鍵屋資料館

約400年前に創業し、くらわんか舟とともに繁盛した船宿。H13年より資料館となる。火曜休 200円 072-843-5128

鍵屋資料館

郵便屋の渡し跡碑

明治10年鉄道開通で、枚方の郵便物を国鉄高槻駅まで運ぶことになり、枚方渡が「郵便屋さんの渡し」と呼ばれた。

郵便屋の渡し跡碑

枚方合同樋門跡碑

昭和5年8カ所の樋管を統合。毛馬までの地域に水を送った。

枚方合同樋門跡碑

水面回廊

水面回廊

工学博士坂本助太郎君之像

淀川改良工事新淀川開削、難工事の毛馬閘門・洗堰工事の功労者を讃えたもの。

工学博士坂本助太郎君之像

御茶屋御殿跡

昭和初期の写真。昭和5年に開通した初代の枚方大橋が見える。幅の狭い堤防まで淀川が迫り、大きな中洲があったのがわかる。中央の大屋根は浄念寺。

目で見る枚方・交野の100年/(株)郷土出版社より

万年寺山から淀川を眺める

現在の写真。御茶屋御殿跡の展望公園からの写真。川の流れが直線化され、その整備された河川敷に河川公園が広がっている。建物の間に微かに見えた浄念寺の大屋根も目の前の木でここからは見えない。

万年寺山から淀川を眺める

こちら管理所

8月いっぱいまで 公園の利用は9時~19時です。

管理人さんの夏のおすすめ

長柄河畔地区土木遺産「旧洗堰」や「旧閘門」、江戸時代の「毛馬の残念石」などの遺跡に歴史を振り返ってみては。

「毛馬の残念石」解説パネル

太子橋地区淀川の朝夕は涼しく散歩に最適です。ただし犬の散歩は必ず引き綱を付け、フンは持ち帰ってください。

大日地区子供広場が小さな子供たちに人気です。いっぱい友だちを作りましょう。(危険なものが落ちているかも。必ず靴を履いてください)

仁和寺野草地区サマータイム期間(7/1~8/31)は19時まで開園していますので、涼しくなる頃のパターゴルフ、グラウンドゴルフがおすすめです。

三島江地区駐車場の拡張工事でご迷惑をお掛けしています。代わりの仮設駐車場175台分を用意しています。

島本地区土・日曜日でもテニスコートに空きがあります。ハードコートとオムニコートなので雨あがりでもご利用いただけます。

背割堤地区大小25本ほどの桑の木が5月の終わりから6月中旬に実をつけます。

大山崎地区ウグイスの声が響く公園のバーベキューサークルをご利用ください。夏は必ず日除けをご持参ください。

公園でのすごし方あれこれ

背割堤地区往復3kmの桜堤の朝の散歩を今日一日の活力源と、楽しむ方がたくさんおられます。

万年寺山から淀川を眺める

大山崎地区広場にも大きな木が茂っているので、昼休みなどに木陰でお弁当を食べに来られます。

万年寺山から淀川を眺める

こんな皆さんありがとう

長柄・長柄河畔地区月に1、2度近くの桜宮高校野球部の3~4名がゴミ清掃をされています。

桜宮高校野球部のゴミ清掃の様子

外島地区70歳を過ぎたお年より数名が草刈りやゴミ清掃をされています。お礼を言うと「公園を利用させてもらっていますから」と答えられます。

島本地区隣接の団地住民の方々が堤防斜面他のゴミ掃除をされてます。

これからのイベント

干潟遊びと水道記念館見学
第86回淀川の自然を楽しむ会

8月17日(日)

夏の「淀川の自然を楽しむ会」は恒例の水辺遊び「干潟体験」です。今回も会場は十三野草地区。シジミ採り、魚・カニ採りなど、どろんこで自然と遊びます。午後からは昨年好評だった柴島浄水場の水道記念館を見学します。大人も子供もきっと楽しめますよ。

干潟遊びの様子

第35回淀川河川公園秋季野球大会

9月下旬~11月中旬(予)

今年も総勢184チームがアマチュアの頂点をめざします。

ニュースレポート

園芸講習会も好評。春の緑化祭

恒例「春の緑化祭(植木市)」が5月17、18日、爽やかな五月晴れの下、守口サービスセンター前広場で開催されました。一年ぶりの開催を待ちかねたように、会場には延べ2,100人がつめかけ、人気の寄せ植え体験や緑化相談、大きな声が飛び交う植木の競り市など、大いに盛り上がりました。

また今回からの園芸講習会では、壁面緑化、株分けの仕方をテーマにスライドを利用して専門家が解説。参加者は興味深く聞き入っていました。みなさんお土産の培養土と購入した草花を苦労しながらもうれしそうに持ち帰られました。

春の緑化祭の様子
春の緑化祭の様子

おしらせ

「私のとっておきの一枚」募集中

淀川・淀川河川公園で撮った、風景や笑顔、楽しい一日…などの写真を、簡単なコメントを添えてお送りください。本誌でご紹介します。また採用分には粗品をお贈りします。

みなさんのおたよりを募集しています

よしぶえではみなさんの淀川や淀川河川公園に関するおたよりを募集しています。

例えば…

  • 私のお気に入りの場所、楽しみ方
  • がんばってます!私たちのグループ活動(サークル紹介)
  • 今が旬、イチ押し情報(季節のニュースなど)
  • すてきな体験、出来事

等々をお知らせください。

いただいた情報は本誌でご紹介していきます。よろしくお願いします。また採用分、あるいはおたよりの中から抽選で粗品をプレゼントします。
(個人情報については上記の目的以外には使用いたしません)

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